Q 11 古い脳梗塞が残っていることがMRIでわかりました。こちらの検査は役に立ちますか?
ご質問
先日、脳MRIを受けたところ、「新しい脳梗塞は消えているが、古い脳梗塞は残っている」との検査結果でした。
脳梗塞リスク評価を受けてみたいと思いますが役に立ちますか?
ご回答
ご本人様のリスク値の推移をみることで、再発防止に努める中でのバロメーターとしてご利用いただくことは可能だと考えます。
弊社の脳梗塞リスク評価は、細胞障害マーカー(細胞の壊れ具合と相関する物質)の「アクロレイン」という物質と、炎症性マーカー(炎症がおこる事と相関する物質)のIL-6とCRPという物質を測っております。この3つを測ることで、脳の細胞の壊れ具合(血管が詰まることでその周囲の細胞が壊れる具合)を把握して、リスク値として評価をしております。
「脳の細胞が壊れる」という観点からしますと、壊れていない、または、壊れ具合が穏やかの場合はリスク値は低く、壊れ具合が大きい場合はリスク値が高くなります。
その点から、次のようなご利用は可能であると考えております。
・現在の状況として、細胞が壊れてきていないか(血管が詰まってきていないか)というリスク把握のためのご利用
・医師の指導のもと、お薬をきちんと飲まれている生活の中で、今後の脳梗塞のリスクを把握していくということでのご利用
・昨年のリスク値に比べて、高くなってきていないか?というリスク把握のためのご利用 など。